浮気調査と聞けば、多くの場合は「奥様 VS 女性の浮気相手」という図式を思い浮かべる方が多いと思います。
今回のご依頼も「夫が浮気しているに違いない!」と確信されていた奥様からの調査依頼でした。
調査は対象者の車両追尾から。大阪市内を走行していたのですが、途中の信号で一度見失いヒヤリ。
しかしその後、付近の駅付近で停車中の対象車両を発見!──と安堵したのも束の間、確認する間もなく再び走行開始。
追尾を続けると、高速を使って一路、和歌山方面へ。
走行中、なんとか助手席の同乗者を確認すべく並走したところ…
ん? え? 女性じゃない?
そこにいたのは30代半ばくらいの男性の姿。対象者は56歳、その男性はなんと部下でもある会社員。
「あれ、マジすか?」まさに、多様化の時代っていうやつですか?!
思わず心の中でつぶやいてしまいました。
その後、二人は和歌山の施設で仲良くバーベキューを楽しみ、マリーナシティを散策し、海の見えるスポットで肩を並べて語り合い…。
どう見ても、ラブラブな雰囲気。
そして最後には大阪に戻り、男同士が利用するそれなりの施設へと入っていきました。
正直、私も調査員として「見たくなかった場面」のひとつかもしれません。
しかし仕事は仕事。依頼者にご報告するのが私の役目です。
調査報告を提出すると、奥様はしばらく沈黙の後、
「浮気相手が女であって欲しかった…」
と、ぽつり。
──浮気調査、依頼される奥様にとっても、調査する私たちにとっても、時に想像を超える展開が待っているものです。